COLUMN コトヒラコラム

【新製品】衣類用ダストクリーナー(海外仕様)のご案内

海外食品工場様からの強いご要望にお応えし、海外仕様の衣類用ダストクリーナーを開発致しました。

中国工場の稼働もうすぐだね。準備は順調に進んでる?

はい、ただクリーンブースで使うクリーンスーツの防塵をどうしようか、なかなか決められなくて…。

クリーンスーツの防塵方法は色々あるね。粘着ローラーとかエアシャワーとか。

何が当社の工場に合っているのか分からないです…。

そもそもどのように防塵方法を決めるか

クリーンスーツの防塵方法は色々ありますが、自社のクリーンルームやクリーンブースにはどんな方法があっているのか判断するのはなかなか難しいですよね。

クリーンルームにはクラス(清浄度)があります。クリーンルームは空気中の微粒子が少ない部屋で、JIS規格やISO規格でクラスが決まっています。クラスが示す尺度は、単位体積に含まれる粒子の数です。

現在はISO規格での運用が広まっています。ISO規格でのクリーンルームのクラス分類は以下の通りです。

ISO規格によるクリーンルームのクラス分類

クリーンルームはHEPAフィルターやULPAフィルターを取り付けた精密空調機器(FFU)で換気することによって、空気中の細かなゴミを捕捉し環境を維持しています。クリーンルームの環境維持にはFFUによる換気だけではなく、使用者がクリーンルームに汚れを持ち込まないシステムと意識が必要です。

クリーンルームの4原則として、「①ゴミを発生させない」、「②ゴミを持ち込まない」、「③ゴミを堆積させない」、「④ゴミを速やかに除去する」というものがあります。この4原則の実施と遵守によってクリーンルームは維持されます。

クリーンルームの清掃用具は繊維屑の出にくいウエスや粘着ローラーなど、塵埃が出にくいものを使用し、専用のライトなどを使用して埃を見える化することで、効率よくゴミを除去します。また衣類からの塵埃の発生を抑えるために、クリーンスーツを着用するのもクリーンルーム内にゴミを持ち込まないようにする仕組みの一つです。クリーンスーツの防塵はそれに付随する作業です。

クリーンスーツの防塵方法は明確な決まりがあるわけではありませんが、自社のクリーンルームの維持すべきクラスによってある程度決まります。清浄度の高いクラスを目指すのであれば、防塵能力の高い設備を導入する必要がありますし、低いクラスで良いのであれば、簡易的な方法でも問題ないでしょう。

なるほど、クリーンルームのクラスによって必要な防塵能力が決まってくるというわけですね。

当社の工場はどのくらいのクラスが必要なのかな?

一般的な工場では、クリーンルームやクリーンブースとして使用する部屋に入る際にはエアシャワーを導入しているところが多く見られます。また、エアシャワーに加えて粘着ローラーなどの防塵対策をするところもあります。

今回の計画では、今の段階からエアシャワーの設備を導入するのは時間的にも予算的にも難しいですね。粘着ローラーは手軽でいいですけど、粘着部分を剝がしたり替えたりするのは煩雑ですよね。

そうだね。何か手軽に使えて、防塵効果も高い道具はないかな。

強力吸塵!衣類ダストクリーナー

クリーンスーツの防塵対策として、強力パワーながら手軽に導入できる設備の、コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーをご紹介します。

以前より好評を頂いていた衣類ダストクリーナーの海外対応機種を開発しました。コトヒラ工業の衣類ダストクリーナーはブロワの最大静圧が29kPaと吸塵能力が高く、衣類のしわの中まで毛髪・塵埃を強力に吸い取ります。

こんなダストクリーナーがあるんですね。かなり強力に吸塵するみたいですね。

そのようだね。これで海外電源に対応なのはありがたいね。

使い勝手はどうなんでしょうか。

らくらく吸引&メンテナンス

コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーは、人体に合わせた独自ノズル形状と柔軟なホースで背中にも当てやすい構造です。届きにくいところも1人で楽に吸引できます。また、本体はステンレス製(SUS430)で、従来品よりもコンパクトで場所を取らず、衛生管理も容易です。

へぇー、いい構造ですね。クリーンスーツの防塵のために背中に粘着ローラーを当てるの、結構難しいんですよね。同期と一緒に入る時は、お互いに背中はやり合ったりしてました(笑)

仲良しだね(笑)でもその方法だと確かに1人で入る時は大変だ。その点コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーであれば、1人でも全身しっかり吸塵できそうだね。

しかも置き場所も取りませんし、衛生管理も簡単なのは嬉しいですね!

でもクリーンスーツって静電気が発生しやすくて防塵しても空気中の埃がくっついてしまう事もあるよね。その辺りは大丈夫なのかな?

静電気除去機能付き

コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーはノズルの除電シートが体の静電気を除去し、塵埃を吸い取りやすく、また再付着も防止してくれます。

静電気除去機能もついてるんだね。これなら塵埃の再吸着も気にしなくて良さそうだ。

いいですね。でも衣類用ダストクリーナーってモーターが故障しやすいって聞いたことがあります。すぐに壊れてしまうともったいないですよね。

確かにそうだね。できれば長持ちして欲しいよね。

長寿命&高耐久性

コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーは、新型ブラシレスモーターを採用しています。従来品よりも吸引力がアップしているだけではなく、ブラシレスで故障しにくい構造です。ブラシレスモーターの寿命は、従来品が400時間であるのに対し、5000時間と長寿命化を実現しました。

ブラシレス構造ですか!従来品と比較して10倍以上も長寿命なんですね!すごいですね。

確かにこれなら長く使えて経済的だね。

経済的といえば、使用時の電気代などのランニングコストはどうなんでしょう?流石に粘着ローラーよりはかかっちゃうんですかね?

優れたコストパフォーマンス

コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーは長寿命で壊れにくいので、従来のブラシモーター製に比べて、生涯ランニングコストが約半分になります。また、衣類用粘着ローラーと比較しても低コストに運用できます。

ランニングコストも低く抑えられるとは、素晴らしいですね!

そうだね。これなら不安なく工場のクリーンブースで使えそうだ。

今日の会議で早速チームメンバーにも内容を共有しましょう!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。いかがでしたでしょうか。

クリーンブースで使用するクリーンスーツの除塵方法はいろいろありますが、その方法の一つとして衣類用ダストクリーナーという選択肢も加わったら幸いです。クリーンルームのクラスや規模に合わせて、衣類用ダストクリーナーを単体で使用するのもよいですし、エアシャワーと併せて使用するのも除塵効果が高まるためおすすめです。

また、コトヒラの衣類用ダストクリーナーは日本国内のみでなく、中国仕様、タイ仕様のダストクリーナーもございます。国内拠点と合わせて、海外拠点の除塵設備も用意することが可能です。まずは国内拠点で使用感を試し、気に入っていただけたら海外拠点に展開していただけます。

現在クリーンルームやクリーンブースの新設をお考えの方、既存のクリーンルームやクリーンブースの除塵方法の変更や追加を計画中の方は、是非コトヒラ工業の衣類用ダストクリーナーの導入をご検討ください。

コトヒラ工業編集部
コトヒラ工業の製品や技術を発信すべく、日々コラム作成に取り組んでいます。これからもコラムを通して、コトヒラ工業の魅力を伝えていきます!
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